2009年9月11日金曜日

H&M店員とバトル

今日はMBA Golf CUPというイベントの開催の日らしく、学校がお休みでした。
学校が始まったこの3日半、とにかくてんてこ舞いしておりました。

この週末でやっと一息・・・と言いたいところですが、久々の学生生活、新しい環境で新しい人間関係を作っていく大変さに、流石に疲労困憊という感じ。既に日本へ帰る日を指折り待つような心境になってます・・・。

たったの一週間の間で、いわゆる"Welcome Party"がほぼ毎日あったのですが、みんな新しい仲間と早く慣れようとほとんど全員が全出席という脅威の割合で、「もうおばちゃんだから、欠席したいな・・・」なんて呟いても当然許されません(というのも大げさかなw)。
MBAの大きなメリットの一つは、やはり「幅広い人脈作り」ですし、「社交性」の有無という点は、その人となりを判断する時に特に欧米社会でも重視されるところ、極東から来た大和民族としましては、普段ほとんど発言できないこともあって、この機会にみんなと仲良くならないと、本当に孤立してしまうかも?という不安に駆られて、やはり全出席を果たしたのでした。

結果は・・・・そりゃそうですよ。もうへとへとです。

でも、一番私が困ったのは、この"Aperitivo"という名のイベントのマナーです!
直訳すれば、「食前酒」ですが、結局フリーの軽食を取りながら、ちょっと高めのドリンクを飲みつつ、ほぼ夜中までみんなで入れ替わり立ちかわり社交を繰り広げるという代物で、普段の授業ではカジュアルな格好をしている女性陣が、驚くほどきちんと着飾って颯爽と現れるのです。

さすがみなさんスタイル抜群、ラテンの国の文化なのか、胸部を相当強調する露出度の高いお洋服を颯爽と着こなされ、どこもかしこもセクシーダイナマイツ!
一方私は、適当な服だけスーツケースに放り込んで来ただけですので、結婚式の二次会出来るようなドレスは、まだ遥か太平洋だかアドリア海だかを航海中の船中でいびきをかいて寝ているわけです。(ま、それがあったからと言って、恥の文化を背負った私が、ダイナマイトなハニー達の一員になれる訳ではありませんが汗)

初日はそのマナー自体当然知りませんでしたから、普通に日本の飲み会感覚で、適当なジーンズのまま「ちゃおー☆」なんてのんきに現れたので、もう。。。。ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ!
その状況たるや、まさに16世紀フランスのベルサイユでマリーアントワネットのお披露目舞踏会に、うっかり紛れ込んでしまった乞食状態。

とは言え、やっぱりきちんと着飾れる訳でもないので、とりあえずワンピース位は着て行こうか・・・とは思うものの、それも却って中途半端な代物。うーん、これぞ正に「シンデレラ」状態。「着ていくお洋服がないので、舞踏会には行けないわ!しくしく。。。。」なんて言葉通りの状況が、まさか自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした。ハイ。

そんな訳で、色々な意味で相当居心地の悪い思いをしていた私、今日は疲れのせいかどうも勉強も捗らなかったので、何とか手持ちに組み合わせてごまかせそうなお洋服の調達に出かけました。

でもねー、当然まだお給料日までは日もあるし、結構参考図書も買わされそうな勢い。今の段階では、教材費ももちろん立替なので、手持ちキャッシュは残しておきたいところ。そう、それにその"Aperitivo"だって、結構コスト高なのですよ。お陰さまでここ何年も、その程度の額のことなら、お金の心配することなく使っていたのに、まるで学生の時のよう!あ、学生だからいいのか。


という訳で、今価格急落している夏物でちょっと派手めなトップスをターゲットに、Akkyと一緒に行ったお店を思い出しながらテクテク歩き回っていたのですね。
結局購入したのは、貧乏根性丸出しで「コレ普段着でも行けるかな~」みたいな薄手のサテン地の3分袖ブラウスと、これから予想される防寒対策のためのニット数点。本来の目的を忘れていたことに気づいたのは、店を出てからでした(笑)


それでも全部で50€にも満たない位。さすがH&M!本場ではコンセプト通りお手ごろ価格ブランドね!(*^o^*)ホクホク。しかもこの週末なぜかH&Mでは、特別バーゲン中で、どうやら2点以上買うと10%引き、3点以上買うと20%だったらしいんですよね。
実は、店内でイタリア語のビラを配っているお兄ちゃんがいたから、ささっと横を通って洋服を選んでいたら、そのお兄ちゃん後ろからこそっと近づいてきて、イタリア語でなんとかかんとか話しかけて来ました。
分かりませ~んって顔して、シカトしていたら、そのビラの10%みたいなところを指差して、「Discount!」と連呼。あそ、と思って離れようとしたら、どうもビラ持ってけというジェスチャー。
渋谷駅前でティッシュ配っている人と同様、全部配り終わらないとお給料もらえないのかしら?それとも、コレを見せないと割り引いてもらえないってこと?

よく分からないから、とりあえず受け取って、選んだ洋服を会計をする時にレジで聞いてみた。「あのー、この紙クーポンですか?一応2枚もあるんだけど・・・」と(もちろん英語で)言い終わる前に言葉を遮って、なんとこのラテン系のブラックビューティー店員は、こともあろうか「ちっ!」て軽く舌打ち。お得意の両手を広げたジェスチャーで、「××!!×!」と、イタリア語をまくし立ててる。
人間余裕がないとダメね・・・いや、でもそんな扱い受けたら、カッチーン来ません?私が早すぎるだけ??Duomoみたいな観光地のすぐ横にあるH&Mで、英語が話せないあなたの方がどうかしてるでしょ!!と言いたかったけど、でもぐっと堪えた訳ですよ。

そこで、「あ、ごめんなさい。イタリア語わからな・・・」とその瞬間、「××!!×!Signore!!」多分ね、多分ですけど、「どうせ分からないだろうけど、イタリア語で説明しておくわよ、いい?・・・(内容)なんですよ、お客様!!(ケッ)」みたいな感じ?

もうダメでしたねー。私そんなに変なこと聞いた?英語で聞いたからってそんなに怒ることでもないでしょうよ。軽く腹立ったんで、「だからイタリア語分からないって言ってるじゃん!!」と日本語で静かに呟いてみました。(←この辺ちょっと小心笑)

当然周りには日本人もいないし、お姉さんも私の呟きは分からなかったはずですが、流石に目の前の客が自分の接客態度に怒っていることは分かったようで、レジの表示窓にある「20%」という数字を指して、イタリア語でゆーーっくり説明し始めた。「なんちゃらー、Venti per cento(20%)なんちゃらー・・・」私は別にもうその表示だけで分かったので、「ああ、もういいです。分かりましたので。ありがとうございます。」と日本語で返しつつお金を払ったら、相手も諦めたのか、応戦する気になったのか、人の買った洋服を袋に丸めて投げ込んで、「あいよ」とでもいうばかりの勢いで、ポーンと投げてきた。その時の顔がまた、「何か文句ある?」って感じ。

・・・なにココ、中国だっけ?ヽ(`д´)ノ ウワァァァン

トリノのH&Mのお姉さんは、Akkyご所望のお洋服のサイズ違いを色々探してくれたりして、とっても感じよかったのにねー。

せっかくの気分転換だったのに散々だわ・・・と思いつつ外に出たら突然の小雨。その内止むかと思って近くのスーパーで買出しをして、ちょっと液体系買い過ぎたかなと後悔しつつまた外に出たら、今度は豪雨。こんな時に限ってトラムが来ないので、近くのバス停まで、結局雨の中えっちらおっちら荷物を抱えて歩いて行く羽目に。そこがまた屋根のないバス停で、なぜか全く来ないバスを暫し待つこと15分・・・。家に帰るまでに、もう濡れることを諦めざるを得ない位の濡れ鼠になってました。

やっぱり、短気は損気。心がけを改めようと誓った一日でした。・゚・(ノД`)・゚・。

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