2009年9月5日土曜日

DUOMO観光

さて、今日はちゃんとしたミラノ観光のお話。
コレが最後の8月の出来事ですな。キャッチアップに随分かかってしまいました汗

Akkyと一緒にミラノの市内を歩き回ることに。と言っても、この辺りになって来たら、市内のアクセスも大体押さえられてきました。前日のバス乗り間違いが効いたせいか、バス停選びも大分慎重になって、やはり人間は失敗して初めて成長できると言うことも実感・・・ってちょっと大げさかな。

実はこの日、朝からかなり冷え込んで、それまでの真夏のような猛暑が信じられない位肌寒く感じていました。私は冬物衣服を船便で送っていたので、これはちょっと買い足しを考えないと厳しいかな・・・と思った位ですが、Akkyももちろん私のリコメンで夏物しか持って来ていなかったので、ちょっとお洋服でも見ようか?ということになりました。
朝早めに家を出て、ずっとウィンドウショッピング三昧。さすがファッションの街ミラノ!とにかくおしゃれなお洋服が街には溢れていて、既に秋冬物が満載でした。お陰で夏物が大バーゲン。もともとイタリアでは、日本で言うところの不競法?(元法務部員なのに、多分間違っていそうな気もしますが・・)というか、公取委のようなところの行政指導だかで、バーゲンシーズンを7月と1月に限定しています。それ以外の期間にバーゲンをしているのが見つかったら、罰金が徴収されるらしいのですが、それってどこの国のお話よ?って位、街中「Saldi(バーゲン)」の表示だらけです。本当に不思議の国イタリア。
と言うわけで、当初の目的も忘れて、アレがかわいい!コレがステキ!などと歩き回っていたら、段々陽も昇ってきたせいかすっかり夏の陽気になり、軽く汗ばむ位に。取り越し苦労だったみたいです。・゚・(ノД`)・゚・。

その後は、ちゃんと観光をしよう!ということで、ガラリアにあるカフェのジェラートを買って、アーケードを歩きながら見学。冷やかしでミラノブランドのプラダに入ったり、写真を撮ったりと、完全に観光客気分でそぞろ歩きました。

お腹好いたねえ・・・ということで、偶然見つけたカフェテリアで遅めの昼食。完全に旅行者気分でしたので、恥も掻き捨てと言うことで、頑張って適当なイタリア語で注文を試みるも、店員さんは慣れた様子で英語のメニューを持ってきてくれました(笑)。
Akkyは英語が全く問題ない方なので、スラスラと注文し始めたのですが、「ボクはここで生きていかなきゃいけないから、頑張ってイタリア語で通してみるよ!!」と意気込み、本当に単語を繋げただけのイタリア語で注文。グラスの白ワインと地チーズリゾット、最後にエスプレッソを頼みました。
勝手な妄想かもしれませんが、やっぱりイタリア語が通じると嬉しいですし、そんな必死の注文で運ばれてきたお食事は、一層おいしく感じるものです。私って単純・・・。でも、中国語を真剣に話せるようになりたい!と思ったのも、学生時代の中国バックパック旅行の時の言葉の通じないもどかしさがきっかけだったので、きっと今回の経験もイタリア語を覚えるためには良い助けになるんじゃないかな~と感じています。

いや、それよりも英語はどうなんだよ?というお叱りも、もちろん聞こえてはいますよ・・・(-_-メ)

ここでイタリア語にご興味ある方に一つご案内!
この機会に、辞書を見ないで絶対に言おうとその場で覚えたのが、「Il conto, per favore.(お勘定お願いします)」と「Dov'e il bagno?(トイレはどこですか?)」
イタリア生活には、必須のフレーズですね!お陰さまで、この2フレーズは、その後もちゃんと言えるようになりました☆

さて本題。
もともとAkkyとDUOMO周辺を歩こうと思っていたし、前日は既にDUOMOが閉館?している時間だったこともあり、やっとこの日に中に入ることができました!私を含めてDUOMOって何?という方にお知らせしますと、まさにミラノ市の中心にある教会です。歴史的建造物であり、ミラノのシンボルでもあります。その前は広場となっていて、そこからDuomoを背にして右側の位置に、ガラリアというドーム型の天井を持つアーケードが続いています。その入り口がVittorio Emanuele2世の名がついた門になります。因みにこのアーケードを抜けると、すぐにスカラ座が見えます。詳しいことは、是非Googleの航空写真などでご確認ください(笑)

ちょうど8月一杯がいわゆるサマータイムの時間で、割と遅めに入っても大丈夫でしたが、基本的にDuomoは19時までしか入れません。また、屋上にも登れるのですが、こちらは21時まで。でも、9月以降は確か16時暗いまでしか登れないんですね。足元が暗くなるからでしょう。なにせ、尖塔までの高さは108mということですので、高所恐怖症の方にはちょっと躊躇されるかもしれませんね。
それでも今の時期、まだ外も20時位までは夕方みたいに明るくて、日本にいる時の時間の感覚では到底ついて行けないです。

中に入ると、土曜日だったせいかちょうどミサが始まり、荘厳な雰囲気が一層高まってきました。中央の席は、ちゃんと観光客を制限するよう係員が立っていて、どうやってクリスチャンと見分けているのかは分かりませんが、間違いなく東洋人は全員そのエリアへの入場を断られていました。
もともと「教会を観る」というだけで、自然と厳かな気持ちになるものですが、そんな敬虔な信者でもない人間がミサに参加するなんて不届きであることは確か。いち観光客として、囲いの隙間から覗き見させて頂くような形でミサを見学させてもらいました。
中央の祭壇に司教達が並び、イタリア語で説教を始めました。内容はもちろん全く分からないけど、不思議と心が洗われてくるようでした。するとパイプオルガンが鳴り響き始め、マイクを通じても良く通る男声の賛美歌が。信者の皆さんも合唱し始め、とても美しい旋律を聴くことができました。

ミラノに来てからこれまでというもの、現実的な問題に頭を悩ませ、なんだか殺伐とした生活を送っていた私にとっては、なぜかほっとするような瞬間。気づいたら、見よう見まねで十字を切り、これからの一年のミラノ生活に、神のご加護を頂けるようお祈りしておりました。信者でもないのにちゃっかりと( ^∀`)σ)д・)゛

そんなふわふわした足取りで、早速Duomo屋上へ!
屋上へは教会の外にある階段かエレベーターを利用します。時間も迫っていたので、当然エレベーターへ。するとエレベータに入るまでには、重そうな扉があり、ちゃんと軍隊っぽい制服を着た門番のようなお兄さんが、怖い顔して立っていました。厳重な荷物&身体検査をされると聞いてたけど、さもありなん。。。と思っていたら、普通に「Ciao!!!Signorina(お嬢さん)!! Are you Japanese or Cinonese(こっちはなぜかイタリア語)??」と笑顔で話しかけられました。「Japanese!!」と微笑み返しをすると、いきなり張り切って中に入れてくれて、チケット売りのおじいちゃんに「やー、ボクの大切な日本人のお友達がDuomo見学に来たよ~。よろしく頼むよ~!」多分そんな感じのイタリア語で、案内してくれました。

おじいちゃんはちょっと驚いていたけど、「何枚?」と聞かれた気がしたので、「Due persona(耳学問なので分かりませんが、多分二人という意味です)!」と言ってみた。すると、横で見ていたお兄ちゃんが、これまた多分ですが、「お~!君イタリア語分かるの~?凄いね~。じゃあ、(今おじいちゃんが)二枚でいくらって言ったか、分かる~??」と、私の財布をおもむろに覗き込んできた。
すると、ちょうど日本の運転免許証が見えたらしく、「コレ何?」と聞くので、「It's my drivers licence!」と言いながら見せてあげました。そしたら、人の顔をその写真を見比べて、「Eh...Uh...it's fake!! haha!!」だって。

それってどういう意味よ?今の私の顔が変なの?免許証の顔が作りすぎなの?でも、あんまり昔の写真でもないのに・・・と言いたかったけど、無念。「No! Fake!!」とよく分からんことを言って、返してもらいました(笑)

チケット売り場は一つだし、後も詰まっていたので、「お兄ちゃんと遊んでいる訳にも行かないのよ。Ciao!」と言って早速エレベータに。10人も乗れないような狭さなのに、なぜかエレガならむエレボがいらして、その人の誘導でないとエレベータには乗り降りできないのですね。まんまと乗り込んで屋上へ登り、着いたそこは、ちょうど教会の一番奥の真上に当たるところになります。一つ一つの彫刻が本当に繊細で、こんな見えないところまでよくもまあ。。。と感心しきり。もともと青味がかった石や、赤味がかった石を組み合わせて使っているそうですが、総大理石なので、光の加減でも色が変わって見えるのですね。本当にステキ!で、正に正面に向かう方向に歩いていくと、目前に広がった景色は正に・・・・ザ・ミラノ!!
うわー、人が豆粒だよ・・・

そこからまたしこしこと上へ続く階段を登りきったところで、今度は奥側に向かって見える景色がコレ!!

因みに中央の尖塔の金色の像が、マリア像です。夜になるとライトアップとかもされて、また違った趣向がお楽しみいただけますぞ☆


ステキね~。あんまりステキなので、激写!あ、ちょっとふざけて寝転んでみました。だってあんまり空がきれいで~。・゚・(ノД`)・゚・。

太陽をバックに光るDuomo・・・何とも言えませんな。そうそうこの時、屋上で読書している女性もいたわね。教会という場所が、彼らにとって色んな意味で安息の地であることがよく分かりました☆

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