2009年9月4日金曜日

銀行口座開設&ケータイGETのお話

少々間が空きましたが、引き続き生活SetUPのお話を。どんどんおっつかなくなりますな・・・

①滞在許可証申請に郵便局@8月27日(木)
今日も今日とて、デロイトミラノへ。こちらのビルも、入館手続きが面倒なので、ビルの前で担当者のMr Monettiさんと待ち合わせ。この方にはお会いしたことがなかったので、分かるかしら?と思っていたら、
ビルからおもむろに初老・・いや、大分お歳を召されたご老人が出てこられました。
いきなりイタリア語で、「Buon giorno! Mi chiamo Monetti..(私がMonettiです)」と言われ、挨拶位はイタリア語なのかな~と甘く見ていたら、その後うにゃうにゃと宇宙語が続きました。

「Sorry, I can't speak Italian but ah....」と返すと、彼は一度も英語を使おうとすることもなく、「俺について来い」と言わんばかりに手招き。とにかく、この人についていけばいいのかしら?と歩くこと15分。どうやら、「ここが郵便局だよ!」と言っているようで、無事に到着。
私が全くイタリア語を理解できないことは、昨日の段階で伝えてあったのに、一番大事な滞在許可証申請のアテンドがイタリア語しか話せないおじいちゃんって・・・と、少々理不尽さを覚えつつ、言われるままに中へ。

東京八重洲の中央郵便局のような郵便局は、ミラノにももちろんあります。でも、先人に言わせるとそこは常にめちゃめちゃ込んでいるとか。でも、この手続き自体はどの郵便局でもできることになっている上に、バカンスシーズン真っ盛りとあって、人がほとんどいません。ちょっと拍子抜けしていたら、おじいちゃんが日本の銀行の順番まちシートみたいな機械の表示をまじまじと見て、封筒の絵と多分「郵便」と書いてあるボタンを押して、14番という番号をGetしてました。少なっ!

順番待ちをしていたら、「Passporto!」と言われ、多分パスポートよね・・・と思いながら出すと、座っていた座席にポーンと置いて、自分のバッグから私の申請書類を出し、「Firma!Firma!!」と呟いてます。一応日本にいた時に、Fiscale Codis(納税者番号※)の申請書類で見て覚えていたので、「Should I sign here? サインしろってことだよね?ね??」と、こちらも英語だったり、日本語だったりで聞き返すと、「Si!(そうだよ)」とコメント。
この段階で、英語は諦めるしかないなと判断。後はもう全て万国共通のコミュニケーションツール、ジェスチャーと、イタリア語辞典で引っ張ったイタリア語単語を繋げて会話することに。ま、仕方ないか。。。

※課税対象取引には、たとえ個人であってもこの番号の取得が必要。家を借りるにも、ケータイ買うにも常に付き纏うもので、かなり面倒です。

それでも気になるのは、私の命の次に大事なパスポートの扱い。おじいちゃん、全く気にかける様子もなく、自分の座っている隣の椅子の上に投げてますけど・・・・盗まれたらどうしてくれるのさ??
日本のイタリア大使館でVISAをGETするのがえらく大変だったことは、知る人ぞ知るお話ですが、パスポート自体のみならずボクのVISAがなくなったら、面倒くさいことになるじゃんよ。もっと丁寧に扱って!。・゚・(ノД`)・゚・。
心配になった私は、とりあえず順番を待つ間パスポートを自分で持っていようと手を伸ばしたら、「なんでやねん?これまだ使うで!」みたいな顔で私をご覧になる。でも説明できないからもうイイやと思って、シカト。そうこうしていたら、「ピンゴーン!・・・Quattrodici(14)・・・」と案内が流れた。
おじいちゃんを見ると、半分寝ている。「ねえねえ、ボクたちの番じゃない?」と言いたいけど言えないので、ゆすり起こして表示窓口を指差した。おじいちゃんは、「お?俺らか?」と思ったのか、のっそり立ち上がり窓口へ。何なんだ一体・・・と段々腹が立ってきたのですが、でも今はこの人に頼るしかないからガマンガマン!と思っていたら、窓口のお兄さんがやけに親切!
「へえ~、日本人?Bocconiで何を勉強するの?期間は3ヶ月以上なの??イタリア語は話せないの?」と、矢継ぎ早に質問攻め。でも英語で話してくれるから、全く問題なし。おじいちゃんは一体、なぜこの仕事しているのかな??自分でもできたんじゃないかと、半信半疑に。。。。
お兄さんは、後から来るお客さんたちに「Ciao!」を連発して何か話しているけど、手は止めない。イタリア人でも手際のいい人はいるんだなあ、と失礼ながら感心していたら、ものの10分で手続きも完了し、無事にレシートをゲットしました。

こちらがいわゆる「半券」というもので、正式に滞在許可証を取得するまでの私の身分証明となるものなので、なくすと大変なことになるとかならないとか。。。。

「はー、終わった!これでこのおじいちゃんとのナゾなひと時も終わるわ~」と安心していたら、しきりにおじいちゃんが私の半券を指差して、何か言っている。「ごめん、分からないよ。」と言ったら、「Lei Domani, Mattina, Portando, Fotocopia!!!!」とずっと繰り返し言っています。

私の記憶では、「Lei=貴女」「Domani=明日」「Fotocopia=コピー」だったので、「明日コピーが何だって?」と聞きたいけど、それも無理。仕方ないので電子辞書を差し出して、「自分で打って!スペル分からんもん(怒)」と、私も大人気なくプチ切れしながら言ったら、分かったのかぽちぽち打ってくれました。
結局、「明日の朝、(銀行へ行く時に)このコピーを持ってきなさい」と言っていたことが判明し、「コピーなんてどこでできるのよ、アナタ」と思って、「No Fotocopia!!」と言ってみた。

したっけ、「Ah...Va bene, Va bene!(あぁ・・・大丈夫、大丈夫)」と言って手招きして郵便局を出ようとする。またひとしきりテクテク歩いていたら、朝っぱらからバールでワインやらエスプレッソを片手に談笑しているおじいちゃん軍団を発見し、私にちょっと待ってという感じで目配せをして、彼もいきなり加わって話し始めた。多分お友達?もうここまで来たらもうどうでもいいや、という気になってくるから不思議。

ひとしきり話した後で、どうやらコピー屋みたいなところに連れて行かれ、何とか無事にコピーをゲット。
彼は最後に私の乗るバス停かトラムの駅まで案内してくれようとしたが、「自分で帰れるからイイよ。Ho capito(分かります), autobus(バス)!」とだけ言ってみたら通じたらしく、そこでバイバイ。

んー、おじいちゃんのお陰で上手く行ったのかもしれないけど、これ代行サービスに入るの?って思ってしまいましたとさ。


②口座開設&ケータイSignUP@8月28日(金)
今日もビルの前で待ち合わせ。この日は昨日のおじいちゃんではなく、既に面識のある女性のElisabettaさんだったので、安心して待っていた・・・けど、出てこない。日本にいる時よりも格段遅刻しないよう意識していたので、早めに着きすぎて待ちぼうけなのは仕方ないが、待ち合わせの10時を過ぎても、出てこない。
しまった・・・私また何か勘違いしたかな・・・と不安に思いつつも、ひたすら待ってみた。どうやら、出掛けに電話が来てしまったとの事で、「遅れてごめ~ん!」と彼女が出てきました。

前に写真をUPしたけど、このビルは玄関が全面ガラス張りなので、レセプションから私丸見えなのよね。正直妙に思われているんだろうなあと思っていたので、非常に居心地が悪いまま、結局30分位待っていたのかな。多分「日本人って、本当に時間通りに行動するのね~」と思われているに違いない。(自意識過剰?)

で早速、デロイトミラノにお勧めされるがままに決めたUBI銀行へ。道すがら、彼女の二人の息子さんが夏休みで、おじさんの家に遊びに行っているとか、そういう他愛もない世間話をしていたのですが、どうやらイタリアの学校は夏休みが3ヶ月もあるらしい。
ベビーシッターを普段は雇って働いているけど、バカンスシーズンは彼女たちもお休みを取るのでそれも叶わず、色んな親戚の家に盥回しにして預けているとか。イタリアでもワーキングママは大変なのね・・・。

さて銀行に到着すると、入り口がなにやら複雑。玄関から入るためだけなのに、普通にドアが開かない。あれ?と思っていたら、彼女がドアの開け方を教えてくれた。
何のためだかよく分からないけど、一人しか入れないカプセルみたいな自動ドアに入って、センサーへ指を翳すとドアが開くシステム。もちろん出る時も同じ作業が必要。ふーむ、やけに厳重だな。でも、銀行に行く度にこんなことしていたら、混んじゃって大変だろうなあ・・・と思いつつ中へ。

紹介された担当者は、とても気の良さそうなManager・・・でも英語ダメなんだって。彼女が通訳をしてくれたのですが、事前に私が口座を二つ開かなければいけない事情を説明しておいてくれたようで、口座の内容を色々説明してくれているみたい。これからFinanceをしっかり学ぶ(ことになっている)者としては、あまりこういうことに無関心と言う訳にもいかないし、一応いくつか質問をしてみるかと考え始めた。クレジットカード作れるの?とか、利子ってどれ位?とか。。。。

一応私も日本にいる間は、自分の資産管理をある程度は考えていたし、自分の給与分位は一年後どうなってるのか知りたいじゃないですか。それに昔流行った大前健一の本を読んで、ユーロ建てのクレジットカードを作ってみたいなあと思ったこともあったし・・・まさか、このタイミングで思い出すとは思わなかったけど笑

そんなこんなで、とりあえず最後に色々聞いてみるつもりで静観していたら、Managerが自分のPCで開設手続きの操作をし始めた。ま、自分が説明し終わった後は、彼女が通訳するのでその時間を利用しようってことなのでしょうけど。彼女の説明をふんふんと聞いていると、このManager途端に機嫌が悪くなって、何やら色んなところに電話を掛けまくり始めました。

どうやら一人で同じ種類の口座を二つ開設するケースがレアのようで、このManagerのPCではスムーズに開設できないみたい。IT上の問題で、規約の問題ではないんだけど・・・と言って、何とかしようとしているみたいだけど、明らかにイライラしているし・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

と言うわけで、私は今がチャンス!とばかりに質問してみた。
「別に同じ種類の口座を二つ開けなくてもいいんです。その方がスムーズな気もするし!で、口座の種類を変えると何が違うのか、メリデメを教えてくださる??」・・・イメージは、外資系金融バリキャリ女性みたいな感じ。あくまでもイメージでね(笑)

結論としては、1年間程度の滞在では、あまりクレジットカードを保有するメリットはなさそうなので却下。その代わり、日本ではあまり普及していない「デビットカード」と、同じ仕組みの「Bancomat」が利用できるんだって。ただし、デビットカードが手数料無料なのに対して、このBancomatは開設口座の種類次第で手数料が変わるんだとか。
つまり、利子がつかない口座は、振込みみたいな銀行取引やBancomat利用手数料が安くなって、普通口座や投資口座は手数料が高いけど、利子がつくとか。。。でも、今イタリアの銀行はどこもかなり利子が低いそうで、実際の預金残高で多少上下するものの、あまり利子は関係ないみたいです。ま、邦銀の0金利時代を経験している身としては、ナイよりはイイでしょという位の感覚ですけどね。

さて、ひとしきり説明を受け、私も今後の利用状況や口座残高がどのくらいになりそうかということを説明した結果、Managerも「その方がいいかもしれませんね」と同意してくれたので、口座の種類を分けることにしました。お陰で、IT問題も解決!最初っからそんな話をちゃんとしておけば良かったですね。へへ☆

これで私も晴れて、ユーロで生活費=お給料がGETできるのね!手持ちが少なくなってきたらどうしようと思っていたので、嬉しい!と、ウキウキしていたら、既に二時間ほど経過していたことが判明。
彼女に「ごめんなさい!!粘りすぎたよね??」と謝罪したところ、「いや、全然!私イタリア人なのに、最近の銀行口座の種類やサービスがこんなに違うなんて、全く知らなかったわ!却って勉強になって良かったわよ~。ありがとう!!」と妙に感謝されました。

その足でケータイGETしましょう!と、ヨドバシカメラのような大型家電ショップに連れて行かれたのですが、どうやらここは私の目指すVodefone端末が少なく、しかも英語表記の切り替えができる機種もありませんでした。更には、プロモーションをしているために、安くGETできるけど二年以上の契約がマストだと言われた模様。イタリアはそもそもプリペイド方式が普及している国ですが、契約方式もちゃんと存在する。どうやらこのお店では、いずれの方法を選ぶこともできるけど、ある種各ショップの方が手続きの選択肢が広いみたい。
それなら、Vodefoneの直営ショップに行く方が早いよって事で、早速また移動。無事に端末もGETし、SignUPも終了。彼女もきっと疲れてイヤになっているだろうなあ・・と心配してましたが、「今日は、学ぶことが多くてとても有意義だったわ!本当にありがとう!」と優しい言葉を掛けてくれたのでした。

ま、それが仕事なんだからというご意見もあるでしょうが、彼女自身も「私は面倒くさがりだから、何でも手続きする時は、ここにサインしろ~って言われたら、はいはい~って書いちゃうのよね。色々調べてからサインするって大事ね~」と言っていた通り、やっぱり大事ですよね。ちょっと私もまだ法務っぽい?

しかし、今日は疲れた!あ、彼女の同意を得ているので、写真UPします☆
元CAだということで、とても笑顔のステキなご婦人でした!



あ、そう言えば、あのおじいちゃん元警察官なんだそうで、滞在許可証は最終的には警察で手続きするので、警察に顔の広いおじいちゃんが担当なんですって。どこの国でもそういう雇用ってあるのね。妙に納得。
おじいちゃんなんていって、ごめんね。Monettiさん!(笑)

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