2009年10月12日月曜日

債券のお話

さて、皆さんの中で国債とか買われたことある方って、どれ位いらっしゃいます??

私はですねー、正直株取引もちゃんとしたことがないし、ちまちま定期預貯金する位しか知恵のない普通の一般庶民ですよ。でも世の中違うのね。「お金って大事」って言葉も、道徳的なニュアンスでしか理解してなかったのですが、ちゃんとした「お金の価値」の考え方ってものがあっての、「お金って大事」ってことなんですね。金融の世界では。

そう、どうやらこの世界では、お金の・・・もとい「貨幣」の「時間的価値」という考え方が大原則で、手元のお金は1秒ごとに価値が違うのですよ。大袈裟に聞こえるかもしれませんが。つまり、今日の100円と明日の100円は、価値が違うということなのです。

これまで読んでも、私のように全くピンと来ない方!分かりますよ。。。100円は100円じゃん!って思いますよね。その困惑、お察しします。一緒に教室でぶーたれませんか??私もずっとしっくり来ませんでした。でもこの一ヶ月、マクロとかミクロとかQMとかぷっぷくぷー!と言いながらも授業を受けてきて、段々と感覚的に普通のこととして理解できるようになって来ました。つまり、今日の100円と明日の100円の違いというのは、名目的な価値と実質的な価値とで、ちこっとだけ違うってことです。

そうですね、0金利がずっと続いていた日本の金融政策下で、銀行に預けていても利子なんてつかなくて当然!という我々からは、ちょっと想像し辛いというハンディは確かにあるかもしれません。でも、30年の住宅ローンのために、必死に働くお父さんというのも、日本ではおなじみの姿です。なので、きっとすぐピンと来て頂けると思うのですが、たとえ微々たる差異であっても、一日という時間がその100円に付与する利子もしくは利息分、今日の100円と明日の100円は、そう、正に額面ではなくて、価値が違うのです。ドラえもんみたいに、タイムスリップできたらね、ドラえもんの財布の中のお金の価値自体は、それを市場で使わない限り一定と言えるかもしれませんね。ま、使えない貨幣に価値も何もないですが。というか、こんな絵空事は本件とは全く無関係なので、どうでもいいけど(笑)

ココをクリアしたら、うじゃうじゃと出てくるDCF(Discount Cash Flow)のコンセプトが分かってきます。今日の100円は、PVつまりPresent Valueで、明日の100円はFVつまりFuture Valueです。例えばFVを明日の100円とした場合、今日の100円の本当の価値は、利子がどれ位つくの?って分を加味すると、100円-利子としてつくであろう分となるので、100円よりも安くなるのです。でも、手元にあるコインには100円って書いてあるんですよね。なんか騙されてるみたい笑

って、こんな簡単な内容をさも知っているかのように書き連ねたいのではなくて、その発展?の知識として、債券のクーポンについて習った訳です。ココで最初の質問に戻るのですが、債券には3つの数字が絡みます。まず、額面。コレは債券上に記載されているお値段です。でも注意しないといけないのが、この額面自体がその債券の取引価格ではないということ。そう、2つ目は、債券の取引価格です。額面より高い場合も低い場合もある訳で、これはすなわち市場価格ってことですね。最後に、その債券を購入することによって得られる利子としての利率。でもね、さっきの「お金の時間的価値」という考え方を踏まえると、買った時と利子が貰える時は当然タイムラグがあるわけで、毎回利子を貰うタイミングで、債券の価格が違う訳ですよ。だって、市場では債券が満期前でも売買されている訳ですから、ずっと同じ価格ではない=価値も違うので、その実質的価値に対する利子をもらうのが当然じゃん!ってのが、債券のクーポンの考え方なのだそうで。

日本では、基本的に1年超以外の債券は単利だそうですが、欧米ではほとんどこの複利債券しかないそうです。なので、数時間かけてこんな計算を英語で聞かされていたわけですよ。しかも、へんなおっちゃん教授の。全く以って意味分からんっつーの。3時間の授業で全く分からなかったことが、日本語のファイナンス本15分読んだら、すっきり理解できたぜ。MBAの授業の意味あるのか??まあ、いいや。分かってしまえば、コンセプトはシンプル。つまりは、債券の「複利最終利回り」は、どうやって計算しているのでしょうか?っていう授業だったということです。で、結局何が言いたいかというと、

計算、まじ面倒くさい。債券の満期前売買を世界的に禁止しろい。

ということでした。ちゃんちゃん☆
(今日長いな。。。自分の理解が深まってよかったけど・・・。・゚・(ノД`)・゚・。 )

1 件のコメント:

osanari16 さんのコメント...

額面と価値!
リーマンブラザーズでも、そういう計算をして人の債権を運用していたのかな?
みんなに迷惑をかけない計算式はなかったのかな?

コメントを投稿