2009年8月31日月曜日

家探し編

もう今日で8月も終わりですね~。日本ではとうとう戦後初の某第一政党が歴史的惨敗で、政権交代とか。
私もこれまたタイミングが非常に微妙だったにもかかわらず、S川区選管と交渉の末、期日前投票に行って国民の三大権利の一つを行使していましたので、かなり気にはなっていたのですが・・・。

今回の結果についてのコメントは、これまた微妙なので割愛させていただくとしまして、家探しの続きです。
(いや、もうええやろってお声も聞こえますが。。。)

今回、二日にわたり4件の物件を紹介してもらいました。どれも、ガイシュツのMarieが言うには、「最大徒歩20分圏内」と言うことで、Marieのお部屋で電話を借りて、アポ取りのお電話を掛けまくり。
まだまだ普通のミラノ人はバカンス中ということで、うち一人はどこぞ(地名忘れちゃいました)におられたので、9月以降ね!ってことになり、その他3名のオーナーさんとお会いしながら、お部屋チェックに。

オーナーの皆さんもお部屋もそれぞれ個性的で、そのため内覧してから候補を絞るまでにも色々あったのですが、まあブリーフはこんな感じです。
時系列的には、24日の月曜に学校で紹介された①と②を、翌日25日に見た後Marieへ達観を報告したら、もう一度翌日水曜日にMarieに学校へ呼び出され、③を紹介された足で確認に行ったという流れですネ。


①Via Corso Genova
「第一印象に勝るものはない」とよく言いますが、この物件は最初から最後まで好印象でした!イタリアにしてはさほど広くなく、普通の1LDKなのですが、数年前に改装したとかで、なんと各部屋にちゃんとエアコンがついてます!!驚愕!!(ミラノではほとんどの家がエアコンなしなんですね~)
しかも、ネットも開通済みで、ちゃんとシステムキッチンになっております。でも一番良いのは、6階建ての6階なので小さいベランダがついていて、ミラノの街を一望できます。そこは、リビングになっている小さい部屋から出られるベランダなのですが、その部屋自体も窓が一部ガラス張りとなっているので、ソファに座ってボーっと景色を眺めることも可能。東京にいた頃から、疲れると街の景色を見ては佇む・・・もとい、妄想を膨らますことが趣味の私としては、最高のリラックス空間になりそう!!ということで、かなり気に入りました♪
惜しむらくは、オーナーの女性がとっても気の良き親切なご婦人なのですが、英語が完全にアウト。内覧も電子辞書片手に、何を説明されているのか全く分からないまま、絶対譲れない条件だった「安全性」と「家具付」・「ネット可」を確認し、あとは「入居可能時期」だけは聞き出そうと頑張りました。・゚・(ノД`)・゚・。
とりあえず、マンションの下には、受付のガード(Questore:行政官って言われたような気が・・汗)がいて、メインドアも門も住人でないと開けられない構造。エレベーターがかなり老朽化していたので、あれ途中で止まったら多分窒息死ってな位の狭さでしたが、許容範囲かと。
とりあえず、オーナーの2人の息子さんのどちらかが、BocconiのUndergraduateの教授をされていると言うことで、とても親身になって下さっているようですので、まあいっかと。
ほぼ、このお部屋で決めたいな~なんて思いつつ、とりあえずまた連絡しまっす!とだけお伝えしてお別れしました☆

②Via C.Correnti
①の大通りをDuomo方面にてくてく歩くとすぐ見つかります。大通り沿いなので、トラムかバスと徒歩で学校までは十分通えます。が、ここはとにかく広すぎ!Marieにも、「バジェットを少し越すかもしれないけど、少なくともこの家も借りれるわよって意味でちょっと見てみて!多分、貴方の希望の"こじんまりしたお部屋"とは大分違うでしょうけど・・・」と言われてましたが、まさに。だって、今現在二つのご家族がシェアして利用しているお部屋ですもの。狭き部屋が慣れている日本人・・・もとい私としては、どうにもこうにも落ち着きません。オーナーはどうやらその上に住んでいる、若きご夫婦。ご主人が相当忙しいやり手の不動産関係の方のようで、英語はもちろんOKなのですが、とにかく電話に出てくれません。こちとら、街中の公衆電話探しながらかけてるんだからさー。イタリア語の留守電にメッセージを吹き込むも、話しているうちに「ブー」と鳴って切れます。多分30秒くらいしか吹き込めないんでしょう。案内が早すぎて、頼みの「数字から文脈を判断する」作戦も実行できず。
で、仕方なく奥さんに電話して、アポの時間を1時間早められるか(それでも大分譲歩)たずねたら、それすらもダメってさー。実は①と②のアポ自体の間には、4時間のタイムラグがあるのね。徒歩で10分かからない距離なので、疲労困憊の私としては、さっさと見て家に帰りたかった訳です。
でも奥さんは無情にも、「宅は、主人が不在の時に、どこの馬の骨とも分からない人間を通すことは、できないざーすよ。アタクシ、あーたはミラノ初めてって聞いておりましてよ~?歩いて15分くらいでDuomo着きますから、そちらでも行かれて時間して頂いてよろしくて?ごめんあさせー。」とのこと。

いやさ、実際そんな高飛車な言い方ではないのでしょうけど、私の動物的本能的勘では、絶対そんな感じだよ。実際、ご主人とお会いできて、色々見せてもらいながらお話したけど、「今いる人たちは9月末までいるって言い張ってるんだけど、契約自体はもうすぐ切れるから、9月から入れるからね!ちゃんとすぐ追い出すから、あ、それで賃料とかの詳しいことは、ボクの奥さんが決めてるので・・・えーっと・・・」とか言い出す始末。イタリアにもカカア天下はいるのねー。と言うわけで、このオーナー夫妻とうまくやって行ける気もせずに、普通に愛想笑いしてお別れして終了。

③Via Bianca Di Savoia
学校でアポ取った足で歩いて行ったので、こちらも45分前に到着。でもどうやら、世田谷や成城辺りの高級住宅地のような佇まいで、時間を潰せそうなカフェも付近にはなく、仕方ないので家の前で待つことにしました。でも、あまりにも異邦人がうろうろしているようだと捕まりそうだなあ・・・という不安も。とりあえず、イタリアならアーティストと言う名の怪しい絵描きがいてもおかしくないかしら?と思って、家の前にぺたんと座って対面の家をスケッチする振りをしていました笑

アポ時間になったので、指示通りにドアベルを鳴らすも、応答せず。下手に時間潰さない方が良かったかしらと思っていたけど、ひょっこりドアから小さい女の子が顔を出してくれた。英語が通じるので良かった~と思い、案内された通りに7階へ。お部屋の前で、オーナーさんが待っていてくれました!

お部屋は3つの物件では中くらい。それでも、広い!こちらもテラスがあって、位置的にDuomoの一番上の金のマリア像まで見えました。「ほえー!」と思いながら見てましたが、家具付と聞いていた割には、お部屋があまりにガランドュゥ。下に住んでらっしゃるオーナー曰く、「賃料は大きな問題ではなく、気の合う人にしか貸したくないの。私の息子とも仲良く、家族ぐるみのお付き合いができる人が良くて。今空いているのはそのせいで、貸すことが決まれば、貴方好みの家具も電化製品もすべて揃えるわ。何なら、私たち本当のミラノ人は要らないけど、エアコンをつけてもいいわよ。」そこまでされると、却って恐縮。だって一年間しかいないし・・・どうやら、このオーナーは本当の"ミラネーゼ"。おじい様の代から、ずっとこのマンションに代々住んでますと言うだけあって、「最近の若い人たちがよく言う"ミラネーゼ"は、みんなミラノ育ちの本物じゃないから(笑)」と仰る。江戸っ子が「東京人」の定義にこだわるようなものかしら?
以前お付き合いのあった日本人の友人の方が、とてもステキな方だったせいか、日本人の印象も良いようで、「ぜひ、あなたのような方に使ってもらいたいわ!」と言ってくださった。
おかしーなー。私そんなステキな方とは違うのに。しかも、話の流れで説明した「エセ画家」の作品をお見せしたら、大爆笑されたくらいなのに。。。。

とても、聡明な印象のご婦人にこれ以上ボロを出して、日本人の印象を悪くしてはいけんのう・・・と思い、やはり①の家にしようと決意したのでした☆

で、これが「エセ画家あーまー」の作品です。(なぜか横向きですけど汗)↓↓↓

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